カッヘルオーフェンとの出会い

カッヘルオーフェンとの出会い〜一冬を経験して〜

2023年の3月になりました。去年の2月にカッヘルオーフェンの『アルモニア』を設置しましたが、一冬を経験してどうだったのか書いてみたいと思います。 アルモニアを設置した当初は天井に断熱材が全く敷いておらず、隙間だらけの板切れ1枚で仕切られて状態で…

カッヘルオーフェンとの出会い⑭〜アルモニア設置後に気がついた建物の問題点〜

アルモニアに火をつけて気がついたことがあります。 いや……正確には以前から気がついていたことではあるのですが、それはこの古民家の構造上の問題点です。 まず最初の問題点は、天井に断熱材が全く入っていないことです。この時点で、天井に断熱材(グラスウ…

カッヘルオーフェンとの出会い⑬〜アルモニアの操作方法〜

〇アルモニアの操作方法 操作方法はとてもシンプルです。ガラス扉を開ける際はノブ(写真の赤色枠)を上にあげて引きます。炉内の空気量の調整は、ガラスドアの下にあるレバー(写真の黄色枠)を操作します。 レバーを右にすると空気の取り入れが全開になります…

カッヘルオーフェンとの出会い⑫〜煙突の掃除頻度など〜

引き続きアルモニアを使用していて気がついたことを書いていきます。 ◯アルモニアのタイルの温度について これは使用する前から分かっていたのですが、アルモニアの赤色や白色のタイル部分は触ることができます。このタイルの部分に背中をくっつけたり、足裏…

カッヘルオーフェンとの出会い⑪〜アルモニアを使い始めて分かったこと〜

ここでアルモニアを使用してみて気がついたことを書いていきます。 ◯灰の掃除について 薪を燃やした後に出る灰に関してです。灰掃除に関しては一か月以上使っていますが、一度も掃除はしていません。燃焼効率が良いせいなのか、灰の量が全く増えません。アル…

カッヘルオーフェンとの出会い⑩〜いよいよアルモニアに点火〜

よっしゃー火がつくぞ!これで部屋が暖かくなるぞ! 少し前から準備していた薪をアルモニアの炉の中に入れて火をいれました。 しかし、 あれ…なかなか燃えない。 1年前に伐採されて直ぐに使えると言われ、もらってきた薪があったのですが火のつきがよくあり…

カッヘルオーフェンとの出会い⑨〜アルモニアの組み立て〜

アルモニアを設置するにあたって、部品の中で目についたのが蓄熱ユニットの存在でした。 蓄熱ユニットの存在は頭で分かっていたのですが、実際に目の当たりにすると、その大きさと重量感に驚きました。コンクリート製のドーナツ型の蓄熱ユニットが3つありま…

カッヘルオーフェンとの出会い⑧〜アルモニア到着までの流れ〜

Mさんから5月末にアルモニアのデザイン決めを依頼されてすぐに返信をして、6月の上旬には見積もりが送られてきたので、すぐに支払いをしました。一ヶ月後には製造の様子がメールで写真と一緒に送られてきました。その後もメールで何度か送られてきました。画…

カッヘルオーフェンとの出会い⑦〜アルモニア設置の石材準備〜

どの石材を貼ろうかと考えた結果、熱に強い「凝灰岩」を選択しました。 凝灰岩は耐火性があるので、かまどの焚き口にも使われてきました。それに比較的軽く、軟らかいので加工もしやすく、自分でも最後の仕上げができると考えました。最初は「大谷石」を使い…

カッヘルオーフェンとの出会い⑥〜アルモニアのデザイン決定〜

暖炉屋さんのMさんから、アルモニアのデザインを決めて欲しいと連絡があったので、イタリアのメーカー(cerampiu)のホームページでアルモニアの色を指定するページを見つけてデザインを考えました。壁面はタイルなので、花柄にするなど凝ったデザインにカスタ…

カッヘルオーフェンとの出会い⑤〜設置場所の現地調査〜

ワークショップの主催者のMさんの話が面白くて、開催予定の時間はずっとオーバーしてしまいました。そして駐車場まで見送りしてもらいました。そのワークショップからの帰り道。僕としては「カッヘルオーフェンの設置をしたい」と決めていました。カッヘルオ…

カッヘルオーフェンとの出会い④〜カッヘルオーフェンのワークショップに参加〜

早速、2月上旬に開催されることになっていたイベントに申し込みを行いました。しかし……開催日の少し前になって、イベント中止の連絡が来ました。このイベント中止に関しては、後で主催者の方から事情を説明されました。ちゃんと筋が通っていて納得しました。…

カッヘルオーフェンとの出会い③〜ペレットストーブの検討〜

地元の夕方のテレビ番組で、豊前市が地元産のペレットの消費拡大のため、ペレットストーブの設置を推奨しており、ペレットストーブを導入した市内の何軒かのお宅の映像が流れていました。映像で見たペレットストーブの存在が気になって、実際に体験してみた…

カッヘルオーフェンとの出会い② 〜薪ストーブ?オンドル?ペチカ?〜

薪ストーブの導入を考え始めてから、もう一点ほど気になることがありました。 『薪を燃やして出る熱量を、もっと効率的に安全に使える方法はないか?』 僕はケチなので、そのことが頭の中から離れませんでした。 例えば、韓国の『オンドル』のような床下暖房…

カッヘルオーフェンとの出会い① 〜古民家の冷暖房の検討〜

2021年5月末。いよいよ小郡に移住して生活を始めました。 移住はしたものの、まだ大半の天井には断熱材が入っていません。天井も古い板を被せてるだけで隙間だらけです。建具の隙間もあって冷気が入ってきます。建具を開けると、直ぐに土間になっていて、そ…