古民家改築①〜物件探しの条件決め〜

そもそも今でこの古民家の改築をやろうとしていますが、当初はそんな気は全くありませんでした。

 

「買った物件にたまたま古民家がついてきた」

 

というのが現実です。

 

僕の「沢山の植物を植えたい」という願望を叶えるためには広い土地が必要になります。そうなると田んぼや畑のような土地を購入するというのが選択肢になるのですが、それが僕にはできませんでした。田んぼや畑のような「農地」の地目を購入するには「農業従事者」という資格がないと購入できないのです。市役所の農地売買の窓口に行って相談したりもしましたが「農業従事者」が購入の前提条件になっていて無理でした。JAの窓口にも相談に行きましたが、そもそもJAの目指している方向と、僕がやりたい方向は全く違っていました。農業従事者から土地を借りるという選択肢もあったのですが、貸し主から「土地を返してくれ」といつ言われるのか分からないという恐怖もあって「借りる」のではなく「買う」という選択をしました。

 

それから民間の不動産会社にあたって土地探しを始めました。

 

地目が「農地」となっている物件は選択肢から外しました。次に「宅地」となると購入するにも価格が高く、仮に広い面積を持った安い宅地を購入できたとしても固定資産税が高いことが予想され維持するのは難しいと判断しました。そうなると探す地目が限られてきました。

 

そう「山林」です。

 

それなら土地の価格も安くて固定資産税も安い。

 

という結論に至りました。

 

探す地目が決まった後、次に購入する場所を決めていきました。

 

福岡県で広い土地を購入すると、福岡市や久留米市は土地の価格が高いので難しく、それなら農業地帯である耳納連山に接した田主丸周辺での物件も探しましたが、これもなかなか土地の価格が高かったです。それと耳納連山周辺は、静かでいい場所だとは思うのですが職場や福岡市内までの交通の便が悪くて諦めました。福岡市から北方面は、土壌の条件が気に入らないところもあり、更に職場などの交通の便が悪く断念しました。筑紫野辺りも土地の価格が高く難しかったです。佐賀の鳥栖辺りも土地の価格が高かったです。

 

朝倉は土地の価格は安いのですが交通の便が悪く断念しました。ただ朝倉の空き家バンクには面白い制度がありました。空き家バンク経由で購入した家に農地がついている場合、農業従事者ではなくても農地の購入ができるという条件がついていました。実際に物件を見に行ったのですが、静かで耳納連山を眺めることができる風景のよい場所だったのですが、どちらにせよ朝倉は交通が不便だったので除外しました。

 

福岡県でそこそこ交通の便がよくて土地が安いところはどこなんだろう?

 

と探していると、一箇所だけ希望条件に合う場所を見つけました。

 

それが小郡でした。

 

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解体中の家です。床板を外しました。

 

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天井の板は以前の持ち主が所有していた際に、お金をかけてやりかえをしてらしいです。大工さんに確認してもらったのですが、そのまま使用可能みたいです。外した床板も再利用するつもりです。

 

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天井の藁葺き屋根です。たぬき?アライグマ?らしい生き物がいるみたいです。