古民家改築⑬〜共同所有地の大木に関する問題〜

北側の大木に関しては、いくつか問題点がありました。

 

①台風で枝が折れる問題

この大木たちですが、僕たちが土地を買うまでは地元の80歳を超えたお爺ちゃんが一人で面倒を見ていました。3人の共同所有地からはみ出して別の土地にかかっている枝を一人で剪定されたりしていました。それなりに高い位置の枝も伐採されていて大変だったろうと思います。このお爺ちゃんとは関係のない土地なのですが「地元の土地を管理しなくてはいけない」という気持ちからなのか、自主的に剪定されていました。これは所有者に無断で伐採していることにはなるのですが、台風で枝が折れて道路を塞いだりしていたので仕方がないと思います。ちょっとした強風でも沢山の枝が折れて道路を塞いだりしていました。

 

②枝が電線にかかっている問題

東側の土地に、南北にかけて電線が引いてあったのですが、これが大木の枝と接していました。この件を九州電力に相談したところ、すぐに現地に来て電線にかかっている箇所の枝の伐採をしてくれました。ちょうど、この年の夏に関東方面に大きな台風が来て、放置された山林の枝が電線にあたって切れるという事故が続出していたからなのか、すぐに対応してくれました。

 

③道路の雪が解けない問題

僕たちは経験していないのですが、「大木があるせいで北側の道路に積もった雪が溶けない」と地元の方が言っていました。北東に一人暮らしのお婆ちゃんが住んでいるのですが雪が積もると、大木の影響で日陰になっている範囲が広く、雪がなかなか解けなくて車を出すことができなかったようです。このお婆ちゃんは、僕たちが共同所有地の伐採許可をもらって整備し始めたことを一番喜んでいました。恐らく、この大木の一番の被害者だと思います。ある程度伐採が進んでから話していると「おかげで国道3号線みたいになった」と冗談を言って喜んでいました。

 

④雨漏りの問題

この件が、僕たちにとって一番影響がある問題でした。大木の枝が家屋の北側にまで伸びていたのですが、その枝の枯葉が屋根に落ちて積もってしまい雨漏りの原因になっていました。屋内の柱の腐食はシロアリが原因だと思っていましたが、実際にはシロアリは存在せず、この屋根に積もった枯葉が原因でした。この枯葉のせいで2か所ほど雨漏りがして柱や梁が腐っていました。

 

⑤放置された祠の問題

これは大木とは関係がない話ですが、道路側にコンクリートの塊がありました。このコンクリートの塊の中には一体の観音様がいました。地元の人たち曰く、この土地の遠い親戚だと名乗る人が、いきなり来て設置していったとのことでした。

 

この北側の土地に関しては、大木以外でも、お墓があったりと、いろいろな問題があったのですが、また徐々に書いていきます。

 

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右側に見えるのが放置された祠です。この道路が、お婆ちゃん曰く「国道3号線」です。笑

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この屋根に積もった枯葉が雨漏りの原因でした。