石垣作りへの挑戦②〜念願の石を手に入れた〜

耳納連山の少し山奥に入ったところに採石場がありました。あちこちに大きな石から小さな石が散乱していて、大型ユンボで掘り出して大きさごとに石を分けて置いていました。僕が行ったときも石を積んだ大型トラックがどこかに出かけて行きました。後で話を聞いたところ、福岡市内のマンションや企業ビルに作る庭で使うとのことでした。

 

現地にいた社員さんに住所や、こちらからの希望の石のサイズを伝えて後日、運んでもらうことになりました。ちなみに石の値段ですが、4トンのダンプに乗る分で5万ほどかかりました。

 

数日後、早朝にトラックで石を運んでもらいました。ただ、思っていたよりも小さめの石でした。

握りこぶしよりは大きいのですが、石垣にするには無理なサイズでした。でも、この小さめの石も後でグリなど石の隙間に使いきりました。「どれくらいのサイズが欲しいのか?」と聞かれた際、まだ実感として欲しいサイズが分かっていなかったのと、届いて大きすぎたら移動できないという恐れと、業者さんに石垣を作っているとうまく伝わっていなかったのが原因かと思います。それから、もう少し大きめのサイズを買いたいと頼んだのですが。ダンプで運んでいる業者さんも、僕が石垣を作りたいという意図を理解してくれて、こちらの希望サイズを届けてくれるようになりました。

 

念願の石が手に入ってから北側に石垣を作り始めました。

 

この頃、12月の寒風が吹く中、仕事から帰って22時過ぎまでヘッドライトをつけて北側の大木下に石垣を作る作業をしました。石を並べて、竹炭を入れて、籾殻や籾殻くん炭を入れ、枝や葉っぱなどの有機物を入れて、土をかぶせて、土壌改善を行いながら石垣を作っていました。早く北側に花壇コーナーを作って仮植えしている植物を植え替えをしたくて頑張っていました。年末までに半分くらいまで石垣が完成しました。

 

それから年が明けて2022年になりました。

 

庭石の購入に関して目処が立っていましたが、1月3日に新たな転機が訪れます。

 

実家に帰省していた友人が福岡に帰ってきたので基山駅まで迎えに行ったのですが、その帰り道に基山の山の方までドライブに行きました。以前、基山に行った際に、たまたま薪を売っている場所を見つけたので、年末年始で、どうせ誰も居ないだろうけど、どんな所なのかついでに見学してから小郡に帰ることになりました。その場所まで行って車を停車しようとしたら、駐車場に2名ほど話している人がいて、こちらを不審そうに見ていました。その人達に挨拶をしてから話してみると、その会社の社長であることが分かりました。解体業をやっていて、建物や庭を解体して再利用できそうなものを敷地内に沢山置いていました。敷地の奥の方には石材も沢山ありました。ちょうどその頃、僕のほうが大木を伐採したいと考えていて、その話を社長にすると「今から現地を確認しに行きたい」と言ってくれ小郡の家まで案内することになりました。敷地内に置いて売っている薪は伐採を依頼され処分まで依頼された木を運んで、重機で割って保管していると言っていました。

 

その日から、その解体業者さんと付き合いが始まりました。大木の伐採を依頼したついでに、建物や庭を解体して不要な石が出てきたら売って欲しいと依頼したのですが、それから解体が始まると現地を教えてくれ、何か欲しい物があるかと声をかけてくれるようになりました。

 

<つづく>