カッヘルオーフェンとの出会い⑦〜アルモニア設置の石材準備〜

どの石材を貼ろうかと考えた結果、熱に強い「凝灰岩」を選択しました。

 

凝灰岩は耐火性があるので、かまどの焚き口にも使われてきました。それに比較的軽く、軟らかいので加工もしやすく、自分でも最後の仕上げができると考えました。最初は「大谷石」を使いたいと思ったのですが、大谷石は関東から離れた九州では配送料が高くついてしまうので、それなら地元の凝灰岩を使おうと考えました。

 

福岡の地元の凝灰岩といえば灯籠で有名な「八女石」が考えられました。実際に八女まで行って石材屋さんにも話を聞かせてもらったり施工場所の図面など送って見積もりを取ってもらいました。しかし、いくつか問題があって八女石の使用は諦めることにしました。ひとつめは色です。八女石は色が大谷石に比べると黒っぽいため、床に敷くと部屋が少し暗いイメージになってしまう可能性がありました。それと、強度を確保するため厚めにする必要があるため、石材自体の値段も結果的に上がってしまいました。八女石の次に探した地元近くの石材として出てきたのは、安山岩の「日田石」でした。こちらの石は色が明るく部屋に使っても大丈夫そうでした。それに、凝灰岩の八女石に比べると安山岩の日田石は硬いため、薄くて済み、結果的に金額が下がるという結果になりました。

 

結局、使う石材は「日田石」になりました。

 

日田石を取り使っている会社を探したところ八女にある「オガタストーン」という会社で加工して売ってくれることが分かったのでメールで見積もりを依頼しました。

 

お世話になります。日田石(厚さ20mm)を、

内装の床材として使用しようと考えています。

1220*2830の床面(合板)にモルタルで張り付ける予定です。

300mm*300mm*20mmを27枚80mm  *300mm*20mmを3枚 

お見積もりをお願いします。

 

 

結局、これだけでは足りず、追加の見積もりを依頼することになりました。

 

それと端の石材に関しては、現地で微調整しながらサイズを合わせる必要がありました。目地の幅によって石の大きさが変わってしまうからです。グラインダーに石材用のダイヤモンドホイールをつけて切断しました。それからグラインダーに石を削ることができるカップ(高儀 EARTH MAN 乾式 ダイヤモンド ドライカップ 100mm)を取り付けて少し削ってサイズを合わせました。日田石の裏面に石材用の接着剤を塗って、少しだけ目地の隙間を開けなら貼り付けていきました。接着剤が固まってから、石の隙間をマスキングして目地用のセメントをコテで刷り込み、乾燥するのを待って完成しました。

 

自分で石材を貼ってはみたものの、暖炉の熱で石が膨張して歪んだりしないかどうかが心配でした。それと500キロの重量を載せて歪んだりしないかも不安でした。しかし、設置してまだ数ヶ月ですが、いまのところは問題はありません。

 

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