番外編〜大量のゴミについて〜

現状維持のままの引き渡しでよい。そのような内容を不動産購入時の値引き条件につけました。ただ、そのように書いたものの、想像をはるかに超えてゴミの量が多かったのが現状です。購入前の目につく範囲でもゴミが多かったのですが、それよりも目につかない範囲でのゴミはもっと多くありました。

 

目につかない範囲でのゴミ。それは地中にありました。

 

家屋の北側の地面を踏んだ時から、足に何かがあたる感触がしたので「ここに何か埋まっているな」と感じていたのですが、そこだけでなく全面的にゴミが埋まっていました。主なごみは、瓦の破片。陶器の破片。鉢の破片。レンガやコンクリートブロックの破片。ガラス瓶などのガラスの破片。プラスチック。ビニール。鉄線。鉄棒。鉄くず。でかい貯水タンク。何か判別ができない農業用品。などなどなど。その種類は数えれば切りがありません。掘れば掘るほどゴミが出土してきました。

 

集めたゴミの量は土嚢袋で800枚は超えました。

 

特にバラバラに砕けたガラスの破片は集めるのが厄介でした。しゃがんで手で地面を掘り起こして集めました。ユンボを入れて竹の根を伐根する際、土の中に眠っていた陶器やガラスがパリンパリンと割れる音がするたびに背筋が凍る思いがしました。雨が降れば土が流れて、新しいゴミが表面に現れて回収すると、このパターンの繰り返しです。現在も土を掘り返せば、陶器の破片。鉢の破片。ガラスの破片が出てきます。以前の所有者が捨てたゴミも含まれるのでしょうが、道路沿いは通行人が投げ捨てたと思われるゴミや、それに近所の人が倉庫を解体した際に捨てたのかな。と思われるゴミも沢山ありました。

 

どうして、こんなにも沢山のゴミが土に埋めれていたのだろうと疑問に感じていたのですが、親戚の農家のお爺ちゃんに訊いたところ、「昔は陶器やガラスを分別して捨てるという習慣がなかった。山に埋めるところを用意してまとめて捨てていた」と話を聞かされました。

 

今はゴミ回収の際、分別して指定された所においておけば市が回収してくれますが、昔はそのような体制が整っていなかったので、農村部では各家庭が決めれたところに捨てていたようです。見える範囲のゴミを確認することも重要ですが、土の中に眠っているゴミも確認するようにしてください。