カッヘルオーフェンとの出会い〜一冬を経験して〜

2023年の3月になりました。去年の2月にカッヘルオーフェンの『アルモニア』を設置しましたが、一冬を経験してどうだったのか書いてみたいと思います。


アルモニアを設置した当初は天井に断熱材が全く敷いておらず、隙間だらけの板切れ1枚で仕切られて状態でした。去年の春先に断熱材を敷いたので、アルモニアからの熱が屋内にとどまるようになりました。とは言え、天井と床の断熱は敷いていますが、壁の断熱はまだされておらずせっかくの熱の大半が逃げています。


薪に点火して部屋が暖まり始めるまでに1時間半かかります。


平日の朝方は部屋が冷えているし、暖まるまでに時間がかかるので、エアコンで一気に温めてアルモニアは使用していませんでした。夜は帰宅してから寝るまで使用していました。休日は朝から点火してゆっくり燃やしていれば、夜になっても部屋全体に熱が残っていて真冬でも暖かかったです。ウクライナ戦争やコロナの影響で電気代が高騰していましたが、アルモニアのおかげで電気代は節約できました。一冬使用して感じたのは、やはり長時間屋内にいる人には向いているということでした。例えば店舗で使用すれば電気代も大幅に節約できると思います。また、僕の家は古民家でリビングがかなり広いのも影響していると思います。そもそもリビングが狭ければ、もっと暖まるのも早いと思います。


ただ、ずっと薪を燃やし続けていればある程度は暖かくなりますが、鎮火してしばらくすると部屋は冷たくなります。アルモニア本体の熱は、気温にもよりますが蓄熱ユニットのおかげで6時間は持ちますが、部屋自体を暖かくするほどの熱量はありません。天井の断熱工事のおかげで改善はされていますが、壁の断熱がなく北側の土間の境に隙間が多くあって、今後の工事が必要です。


通常の薪ストーブと違って、アルモニアの本体の表面温度は50度くらいで、手で触ることができます。薪ストーブの直接的な熱と違って、蓄熱ユニットや本体表面のタイルを通して伝わる熱は優しい暖かさを感じます。

 

最後に、これからの課題です。


今年の冬は、カッヘルオーフェン発熱の移動を妨げている「下がり壁」の撤去ができなかったので、次の冬までには撤去したいです。天井と床の断熱工事はできているので、壁の断熱工事をしていきたいです。今年は倉庫の北側と西側に薪棚を2箇所ほど増設しました。今後、西側にもう一つ薪棚を追加したいです。最後に、これは来年中の対応は難しいですと思いますが、アルモニアから出てくる熱量を、床暖房などの別の形で再利用できないか検討していきたいです。