薪ストーブの導入を考え始めてから、もう一点ほど気になることがありました。
『薪を燃やして出る熱量を、もっと効率的に安全に使える方法はないか?』
僕はケチなので、そのことが頭の中から離れませんでした。
例えば、韓国の『オンドル』のような床下暖房も検討しましたが、この案を思いついた時には、既に床工事の大半が終わっていました。床板は『八女流』という会社から購入した八女杉を使っていました。その床板を壊して貼りなおす勇気はありませんでした。オンドルと似たような仕組みで、youtubeで薪ストーブの熱を使って温水にして、その温水が通るパイプを床下に配線する仕組みも知りました。この仕組みに関しては、現時点でも諦めておらず部屋のどこかで施工できないか考えています。
同じように、薪を燃やした熱量を効率よく溜めて利用する仕組みとして、ロシアの『ペチカ』が考えられました。それからペチカに関する本を購入して読んだり、ロシア語のペチカに関するホームページを翻訳して読んだりしました。
自分でペチカを作ることも考えましたが、煙がうまく抜けないというような失敗するリスクも考えて迷っていました。日本でもペチカを作っている会社はあるみたいでしたが、九州での施工事例は見つかりませんでした。日本列島では南の方とはいえ、日本海側に接している福岡は十分に寒いです。
同時に薪ストーブの検討を始めていて『現代農業』という雑誌に書かれている、『モキ製作所』という会社が扱っている薪ストーブについても調べたりしました。このモキ製作所が作っている『無煙炭化器』という製品は良くて竹炭作りに愛用していました。後日、その会社まで実際に現地見学に行った人と知り合って話を聞く機会があったのですが、無煙炭化器のように効率的に燃やすことと、その燃やした熱を効率的に利用する仕組みは考え方が違うと言われました。
薪ストーブにするべきか?
オンドルのような仕組みにするべきか?
ペチカのような仕組みにするべきか?
薪ストーブを使って温水を作り床下にパイプを通すべきか?
色々な選択肢が思い浮かびました。ただ、どれも決め手が無くて選定が難航していました。
あれこれ暖房について考えていたのですが、『ペレットストーブ』という選択肢も挙がってきました。福岡県内の豊前市でペレットストーブの導入を進めている場所があったので、実際に現地まで見学にいってみることにしました。