番外編~水質検査にひっかかった~

小郡の土地を購入して間もない頃、水質検査を依頼しました。

 

僕が購入した土地周辺は、農村地帯ですが、下水道、上水道が設置されています。しかし、この集落の家の多くは、上水道には接続せず、敷地に掘った井戸水を使って生活しています。我が家も電動ポンプの井戸がついていましたが、10年以上も人が住んでいなかったため、実際に飲料水として使って良いのか分からない状態だったので水質検査が必要でした。

 

筑後地方を管轄する福岡県の保健所の支所に問い合わせたのですが「保健所では検査していない」と言われました。その代わりに保健所からいくつかの業者を教えてもらいました。一社一社に電話をして問い合わせて、水質検査の金額を確認しましたが、割と料金に幅がありました。一番高くて9,000円で、一番安くて4,000円でした。中には、値段が高い上に「こちらまで検査キットを取りに来るか、着払いで送る」といった業者もありました。

 

その中で、費用が一番安い4,000円の業者にお願いしました。「一番安い」というのも不安な面がありましたが、その会社は全国的にも有名な会社だったので信頼できると思いました。もっとお金を出せば、重金属なども含めて詳細に検査することも出来たのですが簡易検査でお願いしました。

 

「自分でサンプルを取って郵送する」か「依頼した業者の担当者に現地に来てサンプルを取って持ち帰ってもらう」かを選べたのですが、「どちらも費用が変わらない」と言われたので、郵送するのも手間だったし、真夏だったので採水後に菌が増える可能性も考えたので、担当者に現地まで直接来てもらいサンプルを持ち帰りしてもらうことにしました。

 

当日、現地に1名ほど担当者が来て、小さなプラスチックの瓶にサンプルの水を入れて持ち帰っていきました。ただ水を採取するだけなので、作業はあっという間に終わりました。

 

数日後、調査結果が郵送で送られきました。

 

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いくつか検査項目があったのですが「一般細菌」の箇所で基準値を超えていました(※写真赤枠)。結果、備考欄に「水道法基準に不適合である」と記載されていました。

 

一点、失敗だったのが、土地を購入した当時、一番水を使っていた場所は、倉庫前の水栓だったのですが、今回サンプルを採取してもらつたのが、土間の水栓でした。まだ、ほとんど水を流していなかったので水を通す塩ビ管が汚れていたはずです。僕は検査にひっかかったとは言うものの、周辺の人たちは全員が井戸水を使っています。後日、工事に関連して設備屋さんとやりとりする機会があったのですが「水質検査で不合格でした」と伝えると、「水を使っていれば地下の水も塩ビ管も綺麗になるので、今なら合格できると思います」と言われました。あれから1年以上経ちましたが、古かった既設の塩ビ管はリフォームでほとんど取り替えたので、今は改善されていると思います。