カッヘルオーフェンとの出会い④〜カッヘルオーフェンのワークショップに参加〜

早速、2月上旬に開催されることになっていたイベントに申し込みを行いました。しかし……開催日の少し前になって、イベント中止の連絡が来ました。このイベント中止に関しては、後で主催者の方から事情を説明されました。ちゃんと筋が通っていて納得しました。イベントを開催する方にも、参加するメンバーを選ぶ権利はあるなと思いました。

 

ただ、僕としてはイベントが中止になっても、やっぱりカッヘルオーフェンのことが頭から離れずに、しつこく3月に開催される予定のワークショップに申し込みを行いました。

 

その間、ホームページを読んだりして、カッヘルオーフェンについて、いろいろ調べたところ、鋳物の薪ストーブとは違って、燃焼時の熱を蓄熱することができるため、当初の『薪の熱量を、もっと効率的に安全に使える方法はないか?』という、僕が希望していた機能を持っているように思えました。

 

また開催が中止になるのかなと心配でしたが、次のワークショップは無事に開催されることになって、当日に友人と一緒に会場に向かいました。会場は飲食店も兼ねているようでした。既に三月になっていて、まだコートは必要でしたが、少し暖かくなっていました。駐車場に停めて、森を歩いて会場の店に向かいました。

 

店に案内されて入ると、とてもセンスの良い家具やフランスの陶器が並んでいました。そして店の中央部にはお目当てだったカッヘルオーフェンがありました。それから店主からカッヘルオーフェンについて簡単に説明を受けました。

 

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まず最初に驚いたのはデザインの良さです。今まで見たことがあった「薪ストーブ」というのは、鋳鉄で黒光りし、無骨さや、ワイルドさを感じさせるものでしたが、今面前にあるのは、全面タイルに覆われ、角のない滑らかな曲線を描くカッヘルオーフェンで、とてもスマートに感じました。山小屋やログハウスではなく、街中にむしろ使いたいデザインだと思いました。暖房として使用してなくてもアンティークなオブジェとして部屋に置いているだけでもカッコいいです。次に驚いたのは、直接本体を触ることができる点です。本体そのものは50度から60度くらいの温かさなので、触れているととても心地がよいです。実際に家に設置してからは、足を本体に当てて足湯代わりにしたり、もたれかかって身体を温めたりしました。鋳物の薪ストーブなら本体が熱くなりすぎて触ることができません。カッヘルオーフェンは、炉内の薪の燃焼時の熱というよりもむしろ、燃焼室と排気の熱を蓄熱ユニットに蓄めながら、その熱で温められたタイル表面から放熱して部屋を温めていきます。部屋の中は柔らかな暖かさでした。細かな点として、製品に40度~50度くらい本体の向きを変えることが出来るものもあります。