パプリカヘンドル の思い出

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オーストリアの料理で、塩コショウした鶏肉をフライパンで焼き目をつけたあと、玉ねぎを炒め、トマト缶とパプリカパウダー、チリパウダー を入れて煮込んだ料理。

 

これは、中国に留学したとき、寮のキッチンでオーストリア人の大学院生が作ってくれた料理だった。中国の伝統木造建築を研究している女性で、僕が初めて出会ったベジタリアンだった。ただ、作ってくれたこの料理は、鶏肉を使ってるから、彼女は作ってくれただけで、一緒に食べてはいないかもしれない。肉は食べないけど、出汁はOKとか言っていたような気がする。ベジタリアンにもいろいろいるのだと知った。もう十年以上前の話だ。ちょうど、夏の北京オリンピックの前の年。

 

彼女は、タンパク質の摂取量が少ないせいなのか、身体がとても痩せていて、皺が多く、体調を崩してしまわないか、会うたびに心配していた。椎茸が好きだと言っていた。知識が豊富で、話し出すと止まらなかった。今はどこでどうしてるのだろう。