古民家改築⑩〜放置された共同所有地の森林の伐採に向けて〜

手紙の内容は、

 

自己紹介。土地を買った経緯。自分が今後やりたいこと。竹が家に侵入してきて困っていること。そのため竹を切らせて欲しい。

 

など、A4一枚にまとめて書きました。

 

更に、現地の状況を撮影した写真。竹を切ることの同意書。返信用の封筒をまとめて同封して投函しました。

 

送り先の3人は福岡市や関東方面など、全員がバラバラに住んでいました。

 

手紙を投函してからしばらくが経ちました。手紙は内容証明で送っていて、WEB画面上で状況の確認ができました。ただ、いつになっても「配達完了」になりません。「本日、お届け予定」になっていても、結局は「配達完了」にならないの繰り返しでした。「もしかして受け取りを拒否されているのかな?」「再配達を依頼したけど受け取りできなかったのかな?」など、あれこれ推測していました。

 

この手紙を送った件。結論から言うと、誰からも返信をもらえませんでした。

 

そもそも手紙が相手に届いておらず、全て「宛先不明」で戻ってきました。どうやら法務局に書かれていた住所から全員が引っ越していたようです。

 

こういった事態になることは、少しくらいは予想していたのですが3人全員が法務局に住所変更の届け出をしていないのには驚きました。せめて1人か2人でも連絡が取れれば、そこを足がかりにして他の連絡が取れない人とも連絡ができることを期待していました。

 

この辺の経緯を近所の方に相談すると「あの土地の所有者の親戚が近くに住んでいるから案内してあげるよ」と言われて、地元の方と一緒に車に乗って訪問しました。その親戚の方からは「切っていいよ」と言われました。ただ、実際に土地を所有していない人から許可されたからといって勝手に切ることなんてできません。ちなみに、この親戚の方と土地の所有者の3人は仲が良くないらしく絶縁状態で連絡先も知らない状態でした。そんな状況の方から許可をもらっても尚更に勝手に切ることは出来ません。ちなみに、この親戚の方から土地の所有者である3人は、近所に農地も所有していることを教えてくれました。小郡とは完全に無縁ではないようです。

 

手紙を送っても駄目だったため次は小郡市役所に行きました。

 

そこで相談内容を伝えたところ別館の生活環境課に案内されました。法務局で発行した土地の地番が書かれた地図と、現地の竹林の状況を撮影した写真を用意しました。家の床から竹が伸びて天井に突き刺さっている写真や、家に竹が押し寄せている写真を持っていきました。そして先日送って宛先不明で戻ってきた手紙も持参しました。

 

市役所の方に状況を説明した所、放置された山林に困っているというケースは多いようで、これといって嫌がることなく相談にのってくれました。「法務局で調べた住所に手紙を送ったら宛先不明で返信された」「もし小郡市役所が所有者の住所をしているのなら状況を説明して竹を切る許可をもらってほしい」など伝えてました。そして、こちらが持参した手紙を預かってもらいました。僕の予想では「小郡市役所は土地の所有者の住所を知っているのではないか?」と思っていました。恐らく固定資産税の支払いがされているはずで、そこから所有者の住所や連絡先など知っているのではないかと考えいました。

 

僕が出来ることは、ここまでで後は市役所からの返答待ちです。

 

ところが小郡市役所に相談して翌日。いきなり状況が変わることになります。

 

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