農産加工販売への道のり④~加工所の要件~

フルーツレザーはお菓子として扱うと言われ、ジャムとの違いに納得はできなかったのですが、ただ「許可」に関しては、将来的にはクリアする必要がありました。現時点ではジャムとフルーツレザーの加工しか考えていませんが、今後はもっと別の加工をしていく可能性も高いからです。

 

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いずれにせよ菓子製造業の許可が必要になりました。

 

菓子製造業の許可をもらうには、加工所の要件を満たす必要が出てきます。書類を渡されて説明を受けたのですが、当初予想した通り日常的に使用するキッチンと加工で使用するキッチンを分ける必要がありました。この要件の時点で小郡のキッチンは一つしかなくジャムに関しては加工が可能ですが、菓子の加工に関しては諦めることにしました。

 

小郡市役所で加工所のレンタルに関して相談しましたが、レンタルした加工所を使用しても問題がないのか質問をしました。すると、あまりいい返事をもらえませんでした。他の人と加工所を使用する時間をずらさないといけないこと。仮に時間をずらしても、例えば自分が卵を使って加工していなくても、他の人が卵を使っているかもしれないこと。他の人が同じ場所で別のものを加工すること。もし他の人が使用して食中毒が発生すれば、自分にも責任が及ぶことになる。その逆の場合もあると説明を受けました。また製造した加工品を保管するにはレンタルした加工所で保管をする必要があると言われました。職員の方の説明を受けながら、必ずしも禁止ではないが、あまり好ましくないといった印象を受けました。

 

説明を聞いた結論としては、小郡のキッチンはジャムに関しては加工可能ですが、フルーツレザーを加工する菓子製造業の許可を受けるのは難しいことが分かりました。それに加工場のレンタルに関しては、使用が好ましくないし、そもそもレンタルできる場所がまだ見つかっていないという問題点がありました。

 

ただ実は、僕にはもう一つ考えがありました。

 

それは、実家のキッチンを使用する案でした。過去に両親と祖父母の二世帯で暮らしていた時期があってキッチンが二つありました。祖父母は既に亡くなっていますが、その祖父母のキッチンを加工所として使用する手段を考えていました。二つのキッチンの距離は離れて独立していて増築部分に設置されていました。職員の方に説明をすると、間取り図を見てみないと判断ができないが、話を聞いた限り問題がないと思うと言われました。

 

<つづく>