カッヘルオーフェンとの出会い⑨〜アルモニアの組み立て〜

アルモニアを設置するにあたって、部品の中で目についたのが蓄熱ユニットの存在でした。

 

蓄熱ユニットの存在は頭で分かっていたのですが、実際に目の当たりにすると、その大きさと重量感に驚きました。コンクリート製のドーナツ型の蓄熱ユニットが3つあります。その3つを炉の上に積み重ねていきます。このドーナツ型の蓄熱ユニットの中を煙が通り抜けることで、蓄熱ユニットを温めていきます。そして、この3つの蓄熱ユニットだけでなくアルモニアはタイルの側面にも蓄熱ユニットが沢山ついていました。

 

f:id:ogorimatuzaki:20220324125534j:plain

f:id:ogorimatuzaki:20220324125540j:plain

f:id:ogorimatuzaki:20220324125533j:plain

 

日本語のマニュアルは存在せず、Mさんは組み立てにあたってイタリア語のマニュアルを翻訳サイトで翻訳して解読を進めながら組み立てていました。カッヘルオーフェンの型によって組み立て方も違っていてめんどくさいようです。

 

僕とMさんと友人と3人がかりで組み立てて夕方までになんとか本体の組み立ては完了しました。この時点で煙突は仮設置の状態で、まだ火を付けることができませんでした。組み立てが終わった感想としては、つやつやとした陶器のタイルの肌触りが気持ちよかったです。それと・・・分かってはいたのですがデカイです。Mさんが「これは暖炉だ」と以前から言っていた理由が分かりました。

 

翌朝もMさんは小郡に来られ煙突工事の最終調整に入りました。

 

今日であらかた完成するかも?

 

という段階になったのですが、しかし、煙突工事で問題は発生しました。既存の茅葺屋根を覆うトタン屋根と煙突が、どうしても接触してしまうということが判明しました。ただ、どうせいつかは屋根工事をする予定で、屋根の形の変更を考えていました。そこでトタン屋根を切り取って、藁ぶきも剪定してカットしてもらって無事に煙突工事が完成しました。

 

f:id:ogorimatuzaki:20220324125531j:plain

 

まだアルモニア本体も煙突も微調整の作業は残っているとのことでしたが、この工事の期間、晴天が続いて無事に火を入れることができるようになりました。

 

本体の組み立てが終わった翌日の夕方、煙突の工事も無事に終わって、ようやくアルモニアに火がともりました。