古民家改築⑫〜チェンソーで大木を切り倒す〜

竹を切り始めた当初は、北側の土地も北西側の土地も、どちらも購入する気はありませんでした。ただ結果的に、どちらの土地も購入することになります。その理由は樹木を切って開墾を進めていくうちに土地に対して愛着が湧いてきたからです。

 

ただ、北側の土地に関しては「もしよかったら北側の共同所有地の土地を買わない?」と不動産会社を経由して言われてから、すぐには買うという結論に至りませんでした。それには理由があります。

 

北側の土地にある「大木」が理由です。

 

これら大木に関しては、僕自身で切れる木に関しては自分の手で切っていきました。椿。モチといった、10メートルから15メートル近くはある木が30本以上ありました。マキタのチェンソー(MUC4041)を買って切り倒しては、細かい枝を竹引のこで切って分解してきました。切った木はしばらく放置した後で乾燥したタイミングで焼いていきました。

 

それまでチェンソーなんてものを使う機会はなかったのですがyoutubeを見て操作を覚えました。この時、マキタの電気式のチェンソーを買ったのですが、ガソリン式を買えばよかったと後から後悔しました。切るのにパワーが足りなかったのと、家から延長コードを引いて電源を取っていたのですが、枝に絡まったりして持ち運びするのが大変でした。それともう一つ失敗だったのはチェンソーの刃が長かったことです。買ったチェンソーの刃の長さは400mmもありましたが、そこまで長い刃である必要はありませんでした。むしろ長い刃は小回りがきかず使い勝手が悪かったです。当時はチェンソーに関して知識が少なかったので、とにかく長い刃のほうが大きな木を切るのに都合がいいと思っていました。

 

僕は友人と二人でチェンソーを使って切り倒しては、竹引のこで細かく解体していきました。縄を張り引っ張りながら倒れる方向も考えて切っていたのですが、家と倉庫の近くの木を切った際は危うく家に激突しそうになったりもしました。「この大木が体にあたったら一発で死ぬだろうな」と思いヒヤヒヤしながらも地道に切り倒していきました。

 

でも僕のような素人では絶対に切れない大木が「8本」ありました。

切ることができない理由は

 

・全長が20メートル以上もある大木。

・枝が電線に接している

・木が斜めに傾いていて倒す方向をコントロールできず建物に激突しそう。

 

と、様々な要因が組み合わさっていました。

 

そういった木が、北側に7本は残っていました。それと南側の僕の土地に杉とモチの木が2本ほど残っていました。一度、近所の人が植木屋さんを連れて来てくれたのですが、一目見ただけで「自分の手には負えない」という顔をされて帰られました。

 

こういった大木があるため「もしよかったら北側の共同所有地の土地を買わない?」と言われても、すぐに回答ができませんでした。

 

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家に激突しそうになった木です。チェンソーの電源コードが竹の切り株に絡まって持ち運びが大変でした。ガソリン式を買えばよかったです。